本塁クロスプレーにもビデオ判定導入
日本野球機構(NPB)の機構理事会と、12球団による実行委員会が19日、都内で行われた。今季から本塁上での衝突プレーが禁止されたことを踏まえて、これまで本塁打とフェンス際の打球の判定に限定されていたビデオ判定の適用範囲を、本塁上のクロスプレーにまで拡大することを決めた。
昨季から米大リーグでも本格適用された本塁上の衝突プレー禁止を今季から日本のプロ野球でもルール化。それを踏まえ、ビデオ判定の適用範囲を本塁でのクロスプレーにも拡大することが決まった。
衝突禁止の新ルールでは、走者が最初から守備側の選手へ故意に接触しようとした場合はアウトを宣告。捕手がボールを持たずに走者の走路をふさいだ場合は得点が認められる。
だが捕手を含めた守備側の選手、走者のプレーが違反行為となるかどうか、審判員の判断によるところが大きい。そのため本塁クロスプレーに関しても難しい判定を強いられる場面が想定される。
NPB・井原敦事務局長は「速い流れの中で捕手の立ち位置など、判断できない場合もある」と説明。新ルールの混乱軽減のため、これまでは本塁打、またはフェンス際の打球に限っていたビデオ判定の適用範囲拡大となった。
従来通り、責任審判員が必要と認めた場合にのみ適用され、フォースプレーには適用されない。
今季から地方球場開催の試合でビデオ判定を実施することも決まった。小委員会では米大リーグの「チャレンジ制度」導入も議論されるなど、映像判定が占める役割は大きな変化を見せている。