巨人・杉内、驚異的な回復ぶり披露
巨人・杉内俊哉投手(35)が22日、鹿児島県薩摩川内市内で自主トレを公開した。10月に右股関節を手術し、復帰へ向けてリハビリ中の左腕は現在驚異的な回復を見せている。あと8勝と迫っている通算150勝の今季到達へ向け、視界が開けてきた。
手術による約2カ月間の車いす、松葉づえの生活。契約更改では、杉内側の申し出もあり、球界史上最大減俸の4億5000万減の5000万円(プラス出来高)でサインした。そんな2015年だったが、16年は順調に迎えている。
まだ、走ることへの許可は下りていないが「ジョギングならできると思う。キャンプぐらいからランニングはやるのでは」と体はうずいている。復帰へ向けての視界は良好だ。
今月初めからは本格的なキャッチボールも行っており、この日は40メートルまで距離を伸ばした。「負担をかけても違和感がない。ここまで足を踏み入れて投げられているので、すごい順調」と手応えを口にした。
沢村賞を受けた翌年の06年ごろから、股関節に違和感があったという杉内。痛みと闘いながらの野球は苦しいものだった。しかし、術後の現在はストレスなく球を投げられている。「術前に比べると天と地の差。投げてて楽しい」と野球少年に戻ったかのように瞳を輝かせた。
復帰後の目標もある。「あと8勝で(通算)150勝。そこを目指してやっていこうと思う」。早期に復帰すれば、今季中の達成も夢ではない。巨人の背番号18が輝きを取り戻すため一歩一歩、着実に前へ進んでいる。