De山口、魔球ワンシーム披露
魔球を武器に、大黒柱の務めを果たす。DeNAの山口俊投手(28)が23日、横須賀市のベイスターズ総合運動場で自主トレを公開。ブルペンでこの時期異例の111球を投じる中で、独特の軌道を描く球を披露した。
当初は「チェンジアップです」とはぐらかしたが、のちに「ワンシームです」と白状する。「右バッターの外に出てから、食い込むイメージ。メジャーのバックドアのイメージ」と正体を明かした。鳥取のトレーニング施設「ワールドウイング」の小山裕史代表直伝のもので、ダルビッシュも操る球だった。
昨季は3勝6敗、防御率4・49。5月以降は15戦未勝利に終わった。ラミレス監督から開幕投手に指名された今季。「うれしかった。1年間ローテを守って200イニング投げたい」と燃える。
新球と同時に、新フォームの習得にも着手。「力ではなく、体の反発で投げる。無理のない投げ方だから111球投げられた」。1並びの球数に「縁起を担いだ」とニヤリ。開幕戦で指揮官に1勝目をプレゼントする。