鉄平が引退 09年首位打者オファーなく
前オリックス・鉄平外野手(33)が現役引退を決めたことが26日、明らかになった。
鉄平は昨季終了後にオリックスから戦力外通告を受けたが、現役続行を目指し自主トレを続けてきた。しかし、キャンプ直前のこの時期になってもオファーがなかったため引退を決断した。
「自主トレ中に話がなければ、ユニホームを脱ぐと決めていました。今はすがすがしい気持ちです」
鉄平は2000年度のドラフト5位で中日に入団。06年に金銭トレードで移籍した楽天で開花。いきなり中堅の定位置を奪取し、3割を記録すると、09年には打率・327で初の首位打者を獲得した。抜群のバットコントロールで安打を量産する打撃、俊足、強肩を生かした守備で球団創設から低迷が続いたチームを支え続けた。
ここ数年は故障もあり、本来の打撃が影を潜めていた。
「今後は何かの形で野球に携われればいいと思っています」
東北を熱くした男が静かにバットを置く。