花咲徳栄・高橋昂ナンバー1左腕は俺だ
第88回選抜高校野球(3月20日開幕・甲子園)の出場校選考会が29日、大阪市内で行われ、出場32校が決定。3年ぶり4度目の出場が決まった花咲徳栄(埼玉)は、今秋ドラフト候補のエース・高橋昂也投手(2年)が大会No.1左腕となることを誓った。今大会は大阪桐蔭・高山、木更津総合・早川ら、好左腕がそろうが「その中で一番になりたい。負けたくないのはある」と、闘志を燃やした。
最も自信を持つのは最速145キロの直球だ。「自分の売り。分かっていても打てない真っすぐを投げていきたい」と言い切る。昨年12月に参加した北関東選抜の豪州遠征では、ほぼ直球勝負で2試合5回9奪三振。「体格が大きい相手に通用した」と手応えを得た。
昨秋は関東大会準々決勝で木更津総合に2失点完投負け。センバツ出場が微妙になっても「行けると信じて練習してきた」と、地下足袋を履いて砂場ダッシュ50メートル×100本など、とことん走り込んだ。投球時のステップ幅も1足分縮めて5足半に修正。懸命に流した汗が報われ「うれしい」と頬を緩めた。
守護神を務めた昨夏は、直球とフォークを武器に投球回数を上回る三振を奪取。甲子園8強入りに貢献した。同校初となる夏春連続出場で狙うのはもちろん、過去最高の8強を超える頂点。“埼玉のドクターK”は「記録より優勝を目指したい」と、最強左腕の称号を奪うために再び聖地に立つ。