清原容疑者「入手先しゃべらない」
元プロ野球選手の清原和博容疑者(48)は4日、覚せい剤取締法違反(所持)容疑で送検された。同日、東京地裁は10日間の勾留を認める決定をした。今後も取り調べが続いていくが、警視庁の調べに対して同容疑者が「入手先についてしゃべるつもりはない」と供述していることがこの日、分かった。警視庁は覚せい剤の入手先に暴力団が関わっている可能性があるとみて捜査し、覚せい剤を使うようになった時期や経緯についても調べていく。
警視庁によると、清原容疑者は逮捕容疑となった覚せい剤について「誰かと一緒に使ったり、譲り渡したりするためのものではない」と供述したが、入手先については明かそうとしないという。「腕に注射したり、ガラスパイプであぶって吸ったりしていた」と使用を認める供述もし、警視庁は尿鑑定で裏付けをした上で使用容疑でも立件する方針だ。
また逮捕された2日以前に警視庁が同容疑者宅のごみから覚せい剤の成分を検出していたことも同日、分かった。警視庁はそれまでの捜査も踏まえて覚せい剤を所持している疑いが強いと判断。2日夜に家宅捜索に踏み切り、覚せい剤約0・1グラムを所持していた疑いで現行犯逮捕したが、その背景では“ごみの中の覚せい剤”という裏付けが大きかった。
さらに、自宅マンションから押収された注射器3本のうち、2本は袋に入っていない状態だったことも判明。家宅捜索の際、同容疑者は袋に入った注射器1本を手に持ち、袋は開封されていた。他の2本はリビングのテーブルの上と台所の戸棚に、それぞれ裸で置いてあった。同庁は2本が使用済みの可能性もあるとみて注射器を鑑定し、供述の裏付けを進める。寝室の床では黒ずんだガラスパイプ1本が見つかった。