山田久志臨時コーチ オリ伊藤に金言
「オリックス春季キャンプ」(8日、宮崎)
オリックス・伊藤光捕手(26)が、山田久志臨時コーチ(67)から「自分の色を出せ」との金言を授かった。
ブルペンで自ら歩み寄り聞いた。「僕はどんなふうに見えますか?」。シンプルな問いかけにすべてが表れていた。正捕手を期待されながら昨季はリード面を指摘され、捕手としての出場が激減。正捕手を奪回するために何が必要なのか聞いてみたかったのだ。
山田臨時コーチは「自分に自信を持って投手を引っ張りなさい」と伝えた。これまではサインに投手が首を振れば、サインを変えていた。それでは投手から見れば頼りなく映る。「絶対このボールで行くんだという意思表示をすればいい」とアドバイスした。
伊藤にとっても目からうろこの言葉だった。「結果が出なくて無難に無難にとなっていた。自信を持ってやろうと思います」と迷いを振り切った。通算284勝の言葉は投手だけでなく、捕手にまで好影響を与えた。