【野村氏一問一答・上】僕から勧めない
オリックス、巨人の元投手、野村貴仁氏(47)が12日、高知市内の自宅近くで取材に応じ、覚せい剤所持容疑で逮捕された元同僚の清原和博容疑者(48)について語った。
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-清原容疑者とはいつから。
「皆が想像しているとおりですよ。(マスコミが)僕のところに取材に来るというのがすべてでしょう。あまり、しゃべりたくない。公判が終わったらしゃべる。うかつなことを言える立場ではない。そんなにベッタリという関係ではなかった。一緒に飲みに行ったりすることもなかった」
-清原容疑者に何があったのか。
「僕も何があったか分からない。僕はもう(薬物を)きっちりやめています。(ニュース映像で)ろれつが回っていないとか言われたが、もともと高知弁で早口だから発音が難しい。酒を飲んでいたから何を言ったか覚えていない。今はそんなに(ろれつが)回っていないということはないですよね」
-野村氏が家でヘルメットをかぶっている映像もあった。
「あれは家の中の工事をするためにやっていただけ」
-巨人でチームメートになった当時の清原容疑者は。
「(西武黄金時代のクリーンアップの)秋山、清原、デストラーデというすごい看板があった。僕からしたら、すごい選手なんだから、もっと堂々としていればいいのにと思っていた。マイナス思考になっていた。『過剰なことを求められても困る』ぐらいのコメントをすればいいのにと思っていた。変にプレッシャーを感じているような部分はあった」
-薬物に手を出すきっかけは何なのか。
「精神的に弱いとか、人間的に弱いからクスリをやるという問題ではない。関係ないですね。意志が弱いだけ」
-クスリは清原容疑者から求めてきたのか。
「そこら辺は言えません。でも、僕から勧めることはない。僕は現役の時に使っていたように思われていますけど、僕は使っていない。晩年に痛み止めで(興奮剤の)グリーニーを使っていただけ」
-清原容疑者がクスリを使用しているかどうかはプレーを見れば分かるのか。
「プレーでは分からない。試合では使っていないと思いますよ」
-薬物を使用している選手は清原容疑者以外にもいたのか。
「直接的な関わり合いはない。やっているとかうわさには聞きますけど、直接は関係ない」
-薬物の効果で野球の成績がよくなるものなのか。
「痛み止めの効果ぐらいはあるかもしれないが、(成績は)逆に悪くなるんじゃないですか。神経がまひして、手が震えたりするわけですから。あの人は何もしなくても打てるじゃないですか」