【野村氏一問一答・下】先輩だし寂しい
オリックス、巨人の元投手、野村貴仁氏(47)が12日、高知市内の自宅近くで取材に応じ、覚せい剤所持容疑で逮捕された元同僚の清原和博容疑者(48)について語った。
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-2006年12月、野村氏の判決が出た直後に清原容疑者から連絡があったと報道されている。
「特に何も言われなかったが、遠回しに僕の方からしゃべっていないですよと言った」
-清原容疑者の逮捕についての率直な感想は。
「野球界における影響力はすごい。残念やなと思うしかない」
-今になって、以前から挙動不審だったと映像とともに報じられている。
「流される映像によっては(その時にクスリを)やっていなくてもやっているように見られるし、やっていたと言われる。僕からしたら先輩だし、寂しい」
-清原容疑者が薬物をやめるきっかけはなかったのか。
「やめるきっかけは、(06年10月に)僕が捕まった時にやめるきっかけだったと思う。(98~01年の)ジャイアンツの時も、おかしな雰囲気があったから『これ以上やらない方がいいですよ』と言った。(14年3月に)『(週刊)文春』の(薬物疑惑の)記事でも出たらやめるべきではないかと思う。あれで捕まるとは思わなかった」
-裁判では検察側の要請で証言台に立つ可能性があるのでは。
「出ないですよ。出ても話すことは別にない。だって、拒否できるんですよね。出て話すことはない」
-現在の収入は。
「無職ではない。2010年に会社を開いた。少年野球の会社、プロに行かせるための会社をやっている。巨人に行った松本(竜也元投手)がプロ第1号。プロに入ってからは全然ノータッチ。だから野球賭博は教えていない」
-現在の家は。
「プロに入ってから親のために建てました」
-ご家族は。
「今はいません。神戸にも家があるんですけど、(離婚)裁判はどうなったか分からない。僕は最高裁まで上告しているけど、どうなったか分からない。その時に徹夜で調べものをするために覚せい剤を使ったんです」