楽天・松井裕、完成度は「けっこう」
「オープン戦、楽天0-2ソフトバンク」(5日、倉敷)
“開幕前哨戦”で守護神が快調に滑り出した。楽天・松井裕が今季初実戦で1回1安打無失点。開幕まであと20日。勝利の方程式を担う男がギアを入れ始めた。
抑え2年目の今季は体の張りや気候などを慎重に考慮し、この日を迎えた。「BP(打撃投手)も紅白戦も投げなくてバッターに初めて投げたけど、意外に普通にストライクが入って、試合の雰囲気も味わえて、まずまずじゃないですか」。連投の利くフォームにも変え「完成度はけっこう行っている」と手応えもにじませた。
この日の鷹打線に宝刀スライダーは封印し、直球、カーブ、チェンジアップで仕留めた。特にカーブは「ストライクの率を上げて、早く(カウントを)追い込みたい」と左腕。さらには「今日はストレートのタイミングでストレートを打ってくるのが多かった。最後チェンジアップでしっかり空振りが取れて良かった」と満足げだ。
「まだまだあんなもんじゃない。もっとすごいボールを投げる子」と与田投手コーチ。若き守護神の進化に期待した。