筒香トドメ4番弾!侍9点で台湾に連勝
「侍ジャパン強化試合、台湾3-9日本」(6日、京セラドーム大阪)
若き侍の4番・筒香(DeNA)が、猛攻の最後を締めくくった。大阪の地に駆けつけた満場のファン。その期待に応えるべく放った一打は大歓声を伴い、右翼ポール際の中段席へ消えていった。
「前の打者の方々が流れを作ってくれたので、僕も乗っていこうと思った」。場面は九回だ。6点差に突き放し、なおも1死三塁。台湾代表の7番手・陳鴻文がカウント1-1から投じた内角低めのスライダーを捉えた。
「手応えはよかったので、いったかなと思った」。これが、筒香にとって記念すべき「日の丸の4番」としての第1号となった。
このオフはドミニカのウインターリーグに参加する中で、右足の上げ幅を小さくする打法にたどり着く。「(軸の)ブレが少なく大きく崩れない」というフォームが、一層の安定感を生み出している。
理想の4番像は「チャンスに強く、きっちり打点を挙げられる打者」と筒香。1点を追う四回は同点の中犠飛。九回はとどめの一撃。小久保監督も「相手にやられた打席がない。非常にたくましくなっている」と話すように、その背中に、風格さえ漂い始めている。
「シーズンでしっかりと結果を出して、来年選ばれるように頑張りたい」。3年前は球団選手寮のテレビで見たWBC。遠かった世界舞台が、1年後に待っている。