21世紀枠釜石・菊池主将が被災体験報告
第88回選抜高校野球大会(20日から12日間、甲子園)に出場する32校の主将による「キャプテントーク」が10日、大阪市内で行われ、21世紀枠・釜石(岩手)の菊池智哉主将(2年)が、11年の東日本大震災での被災体験を報告した。
組み合わせ抽選会が行われる11日で発生5年。避難所暮らしのストレスから、震災直後の1カ月で体重が10キロ減ったことや、全国からの支援もあって野球が続けられる感謝の思いなどを、時には声を詰まらせて明かした。
「緊張したけど、こういう経験はない。期待に添うプレーをしないと、という気持ちが一層強くなった」と決意を新たにした様子。節目の日の抽選を前に「釜石で黙とうできないのは心残りだが、注目してくださるし、堂々と引きたい」と、力強く話した。