龍谷大平安VS明徳義塾 名将激突

 第88回選抜高校野球大会(20日から12日間、甲子園球場)の組み合わせ抽選会が11日、大阪市内で行われた。第2日第2試合は明徳義塾と龍谷大平安の対決となった。甲子園では2度目の対戦となる。百戦錬磨の明徳義塾・馬淵史郎監督(60)がいきなりの強豪校対決に“馬淵節”をさく裂させると、龍谷大平安・原田英彦監督(55)も「気合が入る」と武者震いした。

 ともに頂点を知る2校が1回戦でいきなり激突する。明徳義塾と龍谷大平安の強豪校対決は、2003年夏の2回戦で龍谷大平安が2-1で勝って以来2度目だ。今大会前の沖縄合宿を行った両校。練習試合での対戦はなかったが、同じ球場に居合わせた指揮官同士が「当たるかも」と話した予感は当たった。

 抽選が終わると龍谷大平安・原田監督は「気合が入りますね」と開口一番。対して明徳義塾・馬淵監督は「(気合を)入れんとってくれ~」と懇願し「(強豪が多い)近畿同士でやり合えばいい。(ブロック分けせず)フリー抽選でいいのに」とぼやき節の連続だ。

 02年夏に全国制覇した明徳義塾にとってセンバツ初優勝は悲願。一方の龍谷大平安は2年ぶりの大会制覇を目指す。原田監督は「全国での戦い方を知り尽くしている。一人ずつが野球を熟知しているのは馬淵監督の教えでしょう」と分析。試合中は「ベンチにおられると怖いので見ないようにします」と半分本音をもらした。

 一方の馬淵監督は「明徳の監督は気楽。平安の監督は(古豪の)十字架を背負っとるけんね」と早くも揺さぶりをかけた。「5点以内にしておいてくれよ」と言いながらも「逃げたら負け。勝負する時はするし、代える時は代える」と最後は勝負師の顔だった。

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