球界浄化オウム事件裁判長で臨む
プロ野球の熊崎勝彦コミッショナー(74)が17日、日本野球機構(NPB)調査委員会に元最高裁判所判事の横田尤孝(ともゆき)弁護士(71)がアドバイザーに就任したことを発表した。さらに熊崎コミッショナー自らも、野球賭博問題の真相究明へ各界有識者から助言を受けていることを明かし“プロジェクトチーム”を組んで難局打破に臨む姿勢を示した。
熊崎コミッショナーは「大変識見のある方。いろんな視点からのアドバイスが調査に役立っていけるように期待している」とした。
横田弁護士は2010年から14年まで最高裁判事を務め、オウム事件では裁判長としてオウム真理教の代表だった麻原彰晃=本名・松本智津夫死刑囚の特別抗告を退け死刑を確定させるなど、数々の事件を手がけた。
さらに熊崎コミッショナー自ら「全容解明と再発防止策(強化)のために意見を頂戴している」と大学教授やプロ野球OB、実務家ら有識者から意見を聞くなど、有害行為の根絶へさまざまな人材を投入する構えだ。
またこの日都内で開催されたセ・リーグの臨時理事会では、3月25日の開幕を予定通り行うことを確認。理事長の巨人・山岸球団取締役連盟担当は「球界浄化にどう取り組むか。(対策を)パ・リーグと意見集約したい」とした。18日にはパ・リーグの臨時理事会が行われる。