大谷、7番降格に奮起 OP戦初マルチ

 「オープン戦、日本ハム8-3ヤクルト」(19日、札幌ドーム)

 “7番降格”に奮起した。17日・ソフトバンク戦に先発登板後、中1日でスタメン出場の日本ハム・大谷がオープン戦初の2安打。「たまたまですけど、結果的にはよかったです」。低調だった打撃に光が見えた一戦に、安どの表情だ。

 試合前までオープン戦15打数2安打と苦しんでいた。この試合も2打席凡退し、追い込まれた。3打席目の六回無死。杉浦のフォークをコンパクトに振り抜き、右翼線を破る二塁打。11打席ぶりの安打に塁上で頬を緩めた。八回には、無死二塁から古野の141キロ直球を左前に運んだ。

 既に3月25日の開幕戦先発は伝えられているが、野手としてはまだ絶対的な信頼を得られていない。これまでオープン戦で野手出場の際は、3、4、5番のいずれかで起用してきた栗山監督は「(7番は)悔しがらないといけない。結果が出ないと使わないから」ときっぱり。危機感をあおったことが吉と出た。

 2日・巨人戦では自己最速タイの162キロをマーク。球団は5月3日から24日の札幌ドームでの9試合で自己最速を更新した場合、同31日からの3連戦中に入場券を半額で販売することを決めた。野手についても「内容を詰めてやっていきたい」と大谷。残り2試合。復調の二刀流が結果を残し、万全の状態で開幕へ向かう。

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