DeNAも高校野球くじ、投手は祝儀も
DeNAは20日、球団内の調査結果を発表し、高校野球の優勝校を当てる「高校野球くじ」、投手の年間成績に応じた「祝儀」などの選手間の金銭授受が確認されたと発表した。高校野球くじの発覚は巨人に続き、2球団目。この日、甲子園で開幕したセンバツに水を差す格好となった。
調査したのは池田純球団社長(40)が委員長を務める「賭博等に関する対策委員会」。発足した16日から19日まで全選手、コーチ、役職員、計285人から聞き取り、野球賭博や賭博常習者との付き合いは確認されなかった。
高校野球くじは昨年まで数年間、選手約10人が1万円程度を賭け、優勝校のくじを引き当てた人間が総取り。祝儀は10年ほど前から投手約10人で貯金(勝利-敗北)数、犠打数、打点数、塁打数の4項目に1人1万円(計4万円)ずつ出し、それぞれの年間成績最上位者が総取りしていた。
いずれも野球協約違反に当たらないとされているが、今後は全面禁止。球団が規律維持のために科している遅刻などへの罰金は継続する。
これで12球団の調査結果が出そろい、チームの勝敗に関連する現金授受が判明したのは巨人、阪神、西武、ソフトバンク、楽天、広島、ロッテの7球団となった。