江越先輩やりました海星40年ぶり快挙
「選抜高校野球・2回戦、海星2-1敦賀気比」(27日、甲子園球場)
春連覇を目指した敦賀気比(福井)は、海星(長崎)にあと1点及ばず、姿を消した。
アルプスに向かう選手たちの姿は、達成感に満ちあふれていた。ドラフト候補の山崎を攻略し、史上3校目の春連覇を目指す敦賀気比を破った。海星・加藤慶二監督(41)は「次があるとは思ってなかった」と選手の奮闘に驚きの表情を浮かべる。
キーマンとなったのは、主将で4番の小畑翔大外野手(3年)だ。初回に先制の左翼線適時二塁打を放つと、五回にも1死から再び左翼線二塁打を放って出塁。続く永石拓武内野手(3年)の右前適時打で2点目のホームを踏んだ。
全得点に絡む活躍で初の8強に進出し「ベスト8はチームにとっても大きい」と満面の笑みを浮かべた小畑。甲子園での8強は76年夏に平田勝男(現阪神チーフ兼守備走塁コーチ)らを擁して4強入りして以来、40年ぶりの快挙だ。
昨年12月、阪神で活躍するOBの江越が同校を訪れた。その際「自分は甲子園でプレーしているけど、高校野球の甲子園とは違う。出たかったなと今でも思う。悔いのないように頑張れ」とエールを送られた。聖地で悔いを残さない-。その思いが結集し、新たな歴史の扉は開かれた。