中日・岩瀬1年8カ月ぶり投で満塁斬り

 「中日0-0巨人」(9日、ナゴヤドーム)

 かつての守護神が、約1年8カ月ぶりの1軍マウンドで最高の仕事をこなした。0-0で迎えた八回1死満塁。3連続四球を与えた田島に代わって登板した中日・岩瀬仁紀投手(41)が、巨人のギャレットを二ゴロ併殺打に仕留め、わずか3球で難所を切り抜けた。

 2014年8月6日の広島戦(ナゴヤドーム)以来に味わう緊張感。初球はスライダーが高めにすっぽ抜けた。速球でファウルを打たせた後の3球目は再びスライダー。低めに制球された球で引っかけさせると、打球は荒木の正面へ飛んだ。

 「戻ってきたとかいうことを考える余裕はなかった。やるしかないという気持ちで開き直った。自分を信じて投げた」。白星にはつながらなかったが、今後を考えれば意義のある一戦になった。実績No.1の左腕が復帰し、救援陣が厚みを増したことは間違いない。

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