桜美林大・佐々木20K 延長参考記録
「首都大学野球、帝京大1-0桜美林大」(9日、バッティングパレス相石スタジアムひらつか)
今秋ドラフト上位候補右腕の桜美林大・佐々木千隼投手(4年・日野)が、20奪三振の快投を見せた。延長十三回タイブレークの末、押し出し四球で敗れたが、4安打1失点で完投。参考記録扱いながら、園川一美(日体大)、森中聖雄(東海大)が持つ連盟記録の1試合19奪三振を上回った。
最速148キロを計測した直球、スライダー、フォークもさえた。九回までに5者連続を含め先発全員から18個。延長十二回にも、146キロ直球で20個目を奪った。
2日の開幕・日体大戦も11奪三振で完封。4球団が視察したスカウト陣の評価もうなぎ登りだ。DeNA・吉田スカウト部長が「力勝負できるタイプで楽しみ」と話せば、ロッテ・井辺スカウトも「制球力がよくなれば、すぐ(1軍で)使える」と、二重丸を付けた。
大学生が豊作といわれるドラフト戦線。「三振は多いなとは思っていたけど、そんなに気にしていなかった。負けていい試合は1試合もない」と悔しがった佐々木千だが、存在を強烈にアピールした。