プロ注目中京学院大・吉川、打率6割超
「東海地区大学野球岐阜学生リーグ、中京学院大8-2中部学院大」(11日、長良川球場)
今秋ドラフト1位候補の中京学院大・吉川尚輝遊撃手(4年、岐阜・中京)が11日、岐阜市の長良川球場で行われた東海地区大学野球岐阜学生リーグ、中部学院大3回戦で先制打を含む3安打2打点と活躍。今季4度目の3安打以上で打率を・636とした。試合は中京学院大が8-2で勝ち、2勝1敗で勝ち点2に伸ばした。
吉川のバットが止まらない。ライバル、中部学院大との3回戦。吉川は一回1死二塁で右前に先制打を放つと、三回は2死二塁から追加点の適時打を左前にはじき返した。七回には中前打で出塁。全方向に打ち分ける3安打2打点で勝ち点獲得に貢献した。
今季5戦目で3安打以上は4度目。22打数14安打で・636の高打率をたたき出している。「逆方向を意識した中で自然にライト前に打てている。状態はいいと思う」。昨秋は長打を意識するあまり打ち損じが多く、13試合で15安打に終わった。ミートを重視している今季は単打のみで14安打。わずか5試合で昨季の安打数にあと1本まで迫っている。
「きっちりバットが内側から出ている。今のスイングを続けていけば、打つ方でも即戦力になる」と日本ハム・熊崎スカウト。華麗な守備と50メートルを5秒7で駆ける俊足が売りだったが、打撃も武器になりつつある。