ＤｅＮＡの石田健大投手（２３）が郷土の先輩に宣戦布告だ。１８日、横浜スタジアムで調整。１９日の広島戦（横浜）では野村と投げ合うが「勝ちたい気持ちが強い。全力でやりたい」と誓った。

　雲の上の存在だった。甲子園で投げる広陵時代の野村の姿に感動した時は中学生。「広島の大先輩。尊敬しています。大学でも追いかけ続けて、今がある」。野村は明大に進学。３年後、石田は広島工から同じ東京六大学リーグの法大に進んだ。

　前回の広島戦は３月２７日に先発し、５回１／３を２安打１失点。勝利投手の権利を残して降板したが、結果は逆転負けだった。「四球を多く出した。警戒しすぎだった」と４与四球を反省。本来の制球力を武器に立ち向かう。

　「最低７、８回は投げないと。中継ぎも疲れている。最少失点でいきたい」。プロの舞台で、初めて対戦する郷里の先輩に投げ勝つことが、成長の証明。チームの連敗を止めてみせる。