東大サヨナラで12年ぶり明大撃破
「東京六大学野球・東大3-2明大」(18日、神宮)
東大がサヨナラ勝ちし、1勝1敗のタイとした。同点の九回に山田大成内野手(3年・桐朋)が決勝適時打を放った。七回から登板した有坂望投手(2年・城北)がリーグ戦初勝利。東大の明大戦勝利は04年秋の開幕戦以来12年ぶりで、サヨナラ勝ちは08年秋の法大戦3回戦以来8年ぶり。法大は立大に快勝した。
もはや誰もフロックとは言わない。同点の九回2死二塁、山田の打球が右中間で弾むと、東大ナインがベンチから飛び出した。食らいついて、粘って、勝利をつかむ。狙い通りの試合運びで、明大を12年ぶりに撃破だ。
「打った瞬間、勝ったと思った。最高でした」。殊勲打のヒーローが喜びに浸った。開幕から3連続完封で敗れ、2試合はエース宮台を援護できず0-1のサヨナラ負け。3番に座る山田は「自分のせいだと思っていた」。1回戦後、浜田一志監督(51)の助言で足の裏を投手に向けてタイミングを取るフォームに修正し、しっかり取り返した。
強化された守備が支えだ。この日は無失策。新チームからさらに守備を重視し、練習の8割を費やす。山田は「ロースコアの展開に持ち込むために、守備の当たり前のレベルを上げていこうとやってきた」と胸を張った。
「勝ち点を狙えるチームになってきた」と、指揮官も手応え十分。3回戦は宮台の先発が確実。02年秋の立大戦以来14年ぶりの勝ち点奪取へ、最大のチャンスが訪れた。