ラミ監督連敗大脱出!ロペス満弾
「DeNA10-0広島」(20日、横浜スタジアム)
さまよっていた暗闇に、まばゆい光が差し込む1勝だ。DeNA攻撃陣が13安打10得点を挙げての快勝。連敗を脱し、アレックス・ラミレス監督も「本当にすばらしい。今までで初めて完璧に近い試合ができた。グレート」と手放しで喜んだ。
のどから手が出る程ほしかった先制点は、動きの中で生まれた。初回無死一塁からエンドランを成功させて一、三塁と好機を作り、この日1軍昇格のロマックの左犠飛で瞬く間に先手を取った。
相手先発は好投手・ジョンソン。「タフな投手に対して序盤の点が勝ちにつながる。相手も予期していなかったと思う」という狙い通りの奇襲で試合の流れを手にした。
前夜で5連敗、そして借金9。シーズン序盤とはいえ、これ以上の敗戦は厳しい状況を招く。その中で「打線が機能すれば勝利を重ねられる。もう一歩」と話すラミレス監督は、開幕戦でジョンソンから安打を放ったロマックを3番に据えるなど打開策を講じた。
最後は七回にロペスの満塁弾、八回に筒香の2ランでとどめを刺す。「ここまで負けるとは思わなかった」と本音がのぞいたラミレス監督。それでも「ここをターニングポイントに連勝街道に乗りたい」と次だけを見据える。逆襲の時へ-。その端緒は見せた。