巨人・沢村、また菅野の白星消した…
「阪神3-3巨人」(28日、甲子園球場)
巨人は守護神・沢村で逃げ切りに失敗し、痛恨のドロー。エース菅野の好投実らず、敵地での3連勝を逃した。高橋監督は「勝ちきれなかったのは、私たちがもう少し、やりようがあったのかな」と、悔しさをのぞかせた。
理想的な展開だった。中5日で登板の菅野が、8回1失点の力投。連続無失点は30イニングでストップしたが、2点のリードを守り、九回は沢村にバトンを渡した。球数は124球。指揮官は「菅野はベストの投球をしてくれた。展開的には沢村で締めるという流れだった」。だが、猛虎の執念に屈した。
菅野が悔やんだのは八回。1死から今成にファウルで粘られ、12球目を中前打された。「終盤に粘られたら自分自身もしんどい。簡単に終わりたかった」。球数を稼がれ、結果的には完投できない一因となった。
沢村は22日のDeNA戦に続き、菅野の勝ちを消す形となった。村田ヘッドコーチは「勝たないとあかん試合。(沢村は)昨日、(登板が)空いているわけだし」と守護神に苦言。沢村自身も「非常に情けない投球」と、自らを責めた。
敵地で2勝1分け。数字だけ見れば悪くはない。だが、指揮官は「昨日、おとといは終わっていること。今日、どうということしか頭になかった」。3連勝を逃した悔しさだけが、残った。