DeNA借金10、今永を見殺し
「阪神2-1DeNA」(29日、甲子園球場)
敗戦投手の投球ではなかった。脅威のペースで三振を積み重ねた。DeNAのドラフト1位・今永(駒大)は、四回まで無安打投球。五回、鳥谷に四球を与え、陽川にこの日の初安打を許す。それが無情の逆転2ランだった。
「鳥谷さんのところだけ勝利投手の権利がかかって、今までにない感覚だった。逃げてしまった」
6回2/3を3安打2失点。毎回の14三振を奪う力投だった。14日に痛打された高山から2三振、江越からは3三振。それでも4敗目がつき、チームの借金は今季ワーストの10に膨らんだ。
「勝たせてくれるという安易な気持ちでなく、つかみにいく気持ちに替えて、きょうのピッチングにつながった」。次こそ勝つ。悔しい敗戦の中に、勝利への道筋を見つけた。