ロッテ 首位ソフトにマイナス0・5差
「ロッテ5-1日本ハム」(30日、QVCマリンフィールド)
入団11年目の32歳が、今季2度目の4連勝を引き寄せた。二回2死一、二塁。「9番・一塁」に入ったロッテ・根元が、カウント2-2から高めの147キロ直球を左翼線へ運んだ。「追い込まれていたのでどう打つかというより、食らい付いて三振だけはしないつもりだった」。必死の思いが、先制の2点適時打を呼び込んだ。
五回1死満塁で左犠飛を放つなど3打数2安打3打点。26日に今季初昇格し、この日が3試合目のスタメンだった根元は「(ファームでは)考えながらやってきた。何とか(走者を)かえせて良かった」と安堵(あんど)した。
先制して追加点を奪い、そして投手陣が踏ん張る。伊東監督は「やっている時はそんな意識はない。ただ気を抜いた戦い方をしているつもりはない」と、今季最多貯金7のチームに手応えを示す。首位ソフトバンクが引き分けたことでゲーム差では0・5上回った。順位は勝率で決まるために6厘差で2位のままながら1位に肉薄。ロッテの勢いが止まらない。
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【マイナス0・5差】リーグ戦の順位は勝率で決定。ゲーム差は目安で順位決定に際しては考慮されない。ソフトバンクは25試合、14勝8敗3分けで勝率・636、ロッテは28試合、17勝10敗1分けで勝率・630。ソフトバンクは試合消化が少なく引き分けもあるため、ゲーム差が「マイナス表記」となった。