Deモスコーソ 愛娘サクラへ白星贈る
DeNAのギジェルモ・モスコーソ投手(32)が、愛娘に勝利を誓った。先発する3日・ヤクルト戦(横浜)に向けて2日、横浜スタジアムで調整。「これからの試合はすべて家族のために捧げたい」と熱く語った。
4月20日・広島戦で勝利。その夜に渡米し、21日の出産に間に合った。「人生について、考えさせられる時間になった。大きな責任が自分にあると感じた」。長女誕生の感動を、言葉にした。
「8年前から子供が欲しかったんだ」と打ち明けた。昨年4月、日本で不妊治療を開始。ようやく授かった第1子だった。
「治療を始めたのが4月。先生は日本人。生まれたのも4月。日本にずっといることはないと思うけど、一生残るものを残したかった」。シルヴァーナ・サクラ・モスコーソと命名。日本への謝意を込めてミドルネームに「桜」を入れた。
3日間の滞在を経て、再来日。復帰初戦を迎える。寂しさは、携帯端末で撮影した愛娘の動画と画像で紛らわす。「自分の仕事は、子供と子供の未来のためのものになる」。小さな存在が、大きな力になる。