竜ビシエドMVPセ界初新助っ人開幕月

 セ・パ両リーグは10日、3・4月度の「日本生命月間MVP」受賞者を発表した。セは巨人・菅野智之投手(26)と中日のダヤン・ビシエド外野手(27)、パはロッテ・涌井秀章投手(29)と西武のエルネスト・メヒア内野手(30)がそれぞれ受賞した。

 ビシエドは打率・347、9本塁打、23打点。来日1年目の外国人選手が開幕月で受賞するのはリーグ初の快挙だ。涌井は西武時代の09年7月以来、リーグ最長ブランクとなる7年ぶりの受賞。

 試合開始の5時間前。受賞が決まり、横浜市内の会見場に現れたビシエドは「とても大満足している。すべての人のおかげ」と破顔した。すぐに米マイアミにいる家族にも連絡したという。

 数字も衝撃度も文句なし。開幕から新外国人として初となる3試合連続本塁打でデビューすると、4月17日の阪神戦(ナゴヤドーム)ではサヨナラ弾。同25日のヤクルト戦(同)では満塁弾も放ち、リーグトップタイの9本塁打、2位タイの23打点をマークした。

 自身は米国時代にホワイトソックス傘下3Aシャーロットに所属していた2011年にリーグMVPに輝いた経験があるというが、日本での受賞もまた格別だ。「素晴らしい投手も多く、レベルが高い」と話した。

 新助っ人野手の開幕月受賞は、パ・リーグを含めても01年の西武・カブレラ以来。2カ月連続となればプロ野球史上初となる。「取れればうれしい。一生懸命やるだけ。結果はグラウンドで出るもの」。勲章を刻み、自信は深まるばかりだ。

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