ハム大谷自身初3戦連発、昨年超え6号
「日本ハム4-0オリックス」(10日、東京ドーム)
体調が万全でない中でも、日本ハム・大谷が規格外のパワーを見せつけた。二回。ディクソンの高めスライダーを強振。「真っすぐを待ってたんですけどね。高かったので(振りました)」。狙い球は外れたが打った瞬間、フェンスオーバーを確信。鋭い弾道でバックスクリーン右の壁面にぶち当てた。
先制アーチが決勝弾。野手としては、5月4日のソフトバンク戦から自身初となる3試合連続本塁打。早くも昨年を上回る6号だ。「打った瞬間、いくと思いました。いい打席が続いてますね」と、鼻をすすりながら振り返った。
8日の西武戦で3敗目を喫してから中1日。実は前カード西武3連戦から風邪をこじらせ、薬を服用してのスタメン出場だった。前日も極力、宿舎での静養に努め、敗戦後の投球映像などを確認した。
「(投手が)悪くても引きずることはないです。打たれても切り替えている」。投手としての悔しさを一時のみ込み、野手として集中できているからこそ、打率・309、6本塁打と好調を維持できている。
栗山監督は「翔平らしい打球。そういう中でもピッチャーが大事なんでね」と好調な打撃同様、1勝3敗と低調な投手成績が良くなることを強く願った。