由伸巨人、コリジョン後押しで再奪首
「阪神1-3巨人」(11日、甲子園球場)
巨人が運も味方につけ、首位に浮上した。セ・リーグ初となるコリジョンルール適用の後押しを受け、連敗が3でストップ。高橋監督は「判定はアウトだったので、セーフになったことで、だいぶ違う」と新ルールに感謝した。
試合の分岐点となった三回。脇谷の中前打で二走・小林誠が本塁へ突入。クロスプレーで一時はアウトとされると、指揮官は三塁ベンチを飛び出した。「ベンチからなんではっきりしたことは分からない。ただ、(小林誠も原口が)ライン上にいたと言っていました。こちらが聞きに行く前に審判の方たちが判断(協議)してくれていた」。判定が覆って貴重な2点目が転がり込むと、三塁ベンチで手をたたいて喜んだ。
過去に泣いたルールで、今度は笑った。3月30日のDeNA戦。捕手・小林誠が本塁クロスプレーでロペスをブロックできず、タッチをかいくぐられて失点を喫した。それだけに、小林誠は「僕も経験している。アウトがセーフになっているので…」と、複雑な表情で原口を思いやった。
これで甲子園では無傷の3勝1分け。13日から本拠地に戻り、ヤクルトを迎え撃つ。高橋監督は「何も変えることもない。これまで通り、普通にやれれば」と、次戦へ視線を向けた。