DeNA今永、虎初退治で本拠地初勝利
「DeNA3-1阪神」(14日、横浜スタジアム)
3度目の正直だった。DeNAのドラフト1位・今永(駒大)が6回3安打1失点。「きょうこそは、という強い気持ちだった」。プロ2勝目、本拠地初勝利を、2敗を喫していた虎退治で飾った。
「苦しいピッチングだった」と振り返った。粘られた。4月29日の対戦では七回途中まで14奪三振。この日は、二回までに39球も要した。「対応された」と言う。
過去の敗戦から学んだことを実践した。「自分を客観視した。試合の中で視野が狭くなることがあったから」。相手の反応を分析。直球で押すことを選択。「分かっていても前に飛ばせていなかった。前回はかわして打たれた」と説明した。
打席でも“客観視”が生きた。二回2死一、二塁から8球粘って四球で出塁。桑原の2点適時打を呼んだ。「岩貞さんが何をされたらイヤか考えた」。
この日の投球内容を「打ち損じもあった。たまたま。この調子で勝ち続けられるとは思わない」と納得していない。「次は何で勝ったか説明できるようにします」。次は完璧な虎退治をしてみせる。