ツバメに鬼門…東京D5戦全敗
「巨人7-1ヤクルト」(14日、東京ドーム)
敵地のG党の大歓声を背に、ナインは力なくベンチ裏に引き揚げた。ヤクルトは完敗で、東京ドームでは今季5戦5敗。三塁ベンチ前には清めの塩が盛られたが、勝利に結びつかず、真中満監督は「左打者に2本のホームラン。厳しい場面で打たれてしまった」と険しい表情で振り返った。
先発のサブマリン・山中が沈んだ。初回に1点の援護を得たが、二回に亀井の2ランなどで3点を失うと、六回にはギャレットに2ランを被弾。「勝負するボールじゃないボールを打たれた」。この日は故郷・熊本を襲った最初の地震からちょうど1カ月。勝ってエールを送りたかったが、逆の結果となり肩を落とした。
神宮での対決はここまで5勝1敗と、決して巨人を苦手としているわけではない。だが敵地になると、どうもかみ合わない。連覇には乗り越えなければならない壁。指揮官は「また明日」と、先発するドラフト1位右腕の原樹(東洋大)に鬼門打破を託した。