ラミマジックだ 代打起用ズバリ同点劇
「DeNA5-5阪神」(15日、横浜スタジアム)
ラミちゃんマジックがさく裂した。DeNAが2点を追う九回、守護神マテオを猛襲。先頭のロペスのソロで1点差とし、1死から代打攻勢に入る。1番手の乙坂が左中間二塁打。2番手下園が右前適時打。土壇場の同点劇だ。
「厳しい状況の中で、いい仕事をしてくれた」。チーム代打成績は88打数29安打。打率・330はリーグトップを誇る。中でも乙坂が10打数6安打、下園が20打数8安打、7打点は12球団トップという代打成績。“神様”級の勝負強さだ。
九回の攻撃前に、2人を呼んだ。5番から始まる打順。7番以降で代打を使うことを決めていた。「走者が2人出たら下園。一塁か、いない場合は乙坂。その場合は8番に下園でいく」。乙坂でチャンスメーク、勝負強い下園で決める。策は、はまった。
「今のところ、できすぎです。ただ、後悔しないように心がけている」と下園は言う。今季、分の悪い阪神戦。この3戦は1勝1敗1分けと五分の戦い。「この引き分けは勝ちに等しい」。ラミレス監督は手応えを口にした。