ファンを置き去りのコリジョンルール
ここのところ連日のように話題になるコリジョンルール。アウトかセーフかという前に運用に問題があると思う。何が問題かと言えば、球場で見ているファンが置き去りにされている点だ。
7日のロッテ-オリックス(QVCマリンフィールド)がその典型的な例だった。オリックス2点リードの七回の守り。1死満塁のピンチに吉田一が暴投で本塁クロスプレーになった。一度は「アウト」の判定が出たが、ビデオ判定の結果「セーフ」となった。
この際、審判は場内アナウンスで「セーフとして試合再開します」と言った。ホームチームに得点が入る判定に球場は大いに盛り上がった。まるでアナウンスした審判がヒーローのような扱いだ。だが、セーフになった以上の説明はなかった。試合後に取材をすれば、コリジョンではなく、ビデオで検証した結果、走者のタッチの方が早かったということだった。つまり判定を間違えたわけだ。
試合終了直後に福良監督はコリジョンだったかどうか、審判に説明を求めた。つまり両軍ベンチですらどうなったのか分からないまま試合は進んでいたわけだ。そんな調子だから観客席で見ていたファンが知りようもない。ファンサービスを言うならば審判も場内に説明するべきだし、地方球場以外なら、バックスクリーンのビジョンで映像を流すことも必要だろう。とにかく見に来ているファンが納得する運用をするべきだ。
加えて、本塁のクロスプレーのたびにビデオ判定をしていては、試合が間延びする。
もともと、コリジョンルールの導入は捕手がベースを隠すことや、アウトのタイミングで走者が捕手にタックルするといったプレーをなくすために導入されたはず。ビデオ検証による厳密な分析ありきでは試合のスピード感に欠ける。ここ数年、NPBが言い続けてきた試合時間短縮の流れにも逆行している。
無用な衝突によって選手がケガをするシーンは見ていて気持ちの良いものではなかった。だからこのルールを導入すること自体に反対するつもりはない。もう一度、原点に戻って選手を守る、そしてファンに分かりやすい運用へと改善してもらいたい。(デイリースポーツ・達野淳司)
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