De倉本“忍者生還”タッチすり抜けた
「巨人1-7DeNA」(17日、荘内銀行・日新製薬スタジアムやまがた)
忍法・分身の術?それとも変わり身の術?その瞬間、DeNA・倉本が忍者になった。
場面は同点の六回1死一、三塁。戸柱の一ゴロで、三塁からスタート。小林誠のタッチをよけたが、その勢いでホームを通り過ぎた。小林誠と正対。アウトと思った次の瞬間、タッチにきたミットを間一髪かわす。そして身を翻して勝ち越しのホームを陥れた。
「小林さんが僕を追ってタッチすると思った。うまく反応できた」。頭脳プレーだった。視線は小林誠のミットに集中。冷静に先に動くのを待ったことで、かわすことができた。
試合前のルーティンがある。バットを持つ上田守備走塁コーチと正対。バットの傾いた方向にダッシュする動作を繰り返し、俊敏性と瞬時の判断力を養ってきた。窮地での忍者プレーに生かされた。
3月30日にもロペスが小林誠のミットをかいくぐる忍者生還を果たしている。2人目の忍者は「点を取りたかった。諦めたらダメだと思った」と胸を張る。首位撃破で5位・ヤクルトと1差。忍者軍団の逆襲が始まる。