ラミDe今季初4連勝「1位になれる」
「中日1-4DeNA」(25日、豊橋市民球場)
制球力が武器の男がまさかの暴投だ。七回無死二、三塁。DeNA・石田がビシエドに投じた2球目は捕手のミットをかすめてバックネット前を転々。連続無失点は26イニングで止まった。
「普通に悔しい。でも、点を取られてもいいくらいの気持ちで投げました。失点より勝ちが大事ですから」。
最速148キロの直球を主体に、7回1失点でチームトップの5勝目。5月は4連勝。27回1失点で、防御率0・33の安定感。月間MVPに一歩前進した。
「去年は投げる怖さがあった」。ルーキーイヤーの昨季は法大時代の左肩痛の影響で腕を強く振れなかった。「今は怖さがない。腕を振って投げれば、真ん中に入ってもファウルになることが分かった」と2年目の躍進を分析する。
チームは今季初の4連勝。5月は13勝6敗1分けの快進撃で、最大11もあった借金は4月2日以来の2まで減った。ラミレス監督は試合前、手応えを口にしていた。
「近い将来、自分たちが1位になれると信じている。シーズン前から投手陣はどこよりもいいと言ってきた。12球団トップの防御率が証明している」
飛び出した首位獲り宣言。「時間はかかると思うが、どこかの地点で1位になる日は来る」。昨季は貯金11から最下位転落。今季は充実の投手陣を前面に、真逆の青写真を描いた。