中京学院大・吉川MVP!菊池級守備だ
「東海地区大学野球春季選手権、中京学院大5-4日大国際関係学部」(28日、浜松球場)
中京学院大が、東海地区大学野球春季選手権で連勝し、全日本大学野球選手権(6月6日~・神宮など)に初出場を決めた。ドラフト1位候補の吉川尚輝内野手(4年・中京)は、第3試合で決勝打を放ち、今大会のMVPを獲得した。
ゲームセットの瞬間、両手を突き上げて跳びはねた。目にはあふれんばかりの涙がたまっていた。「全国に出ることが目標だったので…」。再三の好守でチームのピンチを救い、同点の七回1死二塁から「体を開かず、センターから逆を意識して」と中前へ決勝タイムリーを放ち、神宮初出場を自らの手でたぐり寄せた。
視察した阪神・熊野スカウトは「(大学の先輩に当たる広島の)菊池と張り合える」と好守を絶賛。目の前で大きくイレギュラーした打球を鮮やかに処理し、三塁手がはじいた打球もカバーし、矢のような送球を一塁に送ってアウトにした。
他のドラフト候補と比較しても、遊撃の守備力は群を抜く。「今はワクワクしています」と吉川。地方で育まれた大学No.1ショートが、いよいよ全国の舞台に立つ。