G大竹寛 阿部、内海に続く復帰組活躍

 「交流戦、オリックス2-4巨人」(2日、京セラドーム大阪)

 意地を見せつけた。巨人・大竹寛が5回2/3を投げ、3安打2失点で今季初勝利。またしてもベテランが復活ののろしを上げ、4連勝を飾った。首位・広島とは1・5差に接近。大竹寛は「昨日の内海さんに続きたいと、かなり気合が入っていた。素直にうれしい」と、充実の笑みを浮かべた。

 鬼気迫る表情で腕を振り続けた。今季2度目の登板だったが、「ラストチャンスだと思って投げた」。味方の援護点にも気を緩めず、緩急自在の投球で四回まで無安打。五回に2失点し、六回に2死一、二塁のピンチを招いて降板したが、先発の役割を果たした。

 2軍スタートになったキャンプ初日に、左太もも裏を肉離れ。大きく出遅れる一方で、1軍には次々と若手が呼ばれていった。「ふがいない自分を鍛え、チームに貢献したいという気持ちだった」。焦る気持ちを抑え、地道な努力で待望の白星をつかんだ。

 初戦は阿部が決勝2ラン。2、3戦目は内海と大竹寛がそれぞれ初勝利。開幕を2軍で過ごしたベテラン勢が奮闘し、同一カード3連勝を決めた。4年ぶりの交流戦3連勝スタート。高橋監督は「(ベテランは)これから、もっともっと巻き返そうと思っていると思う。明日は明日で切り替えて」と、次戦へ気持ちを向けた。

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