オリックス中島「ええ感触」先制V弾
「交流戦、オリックス2-1中日」(8日、京セラドーム大阪)
歓声を全身に浴びながら、ゆっくりと歩みを進めた。京セラドームの左翼5階席に飛び込んだ特大の先制弾。「ええ感触でしたね」。6連敗中だった本拠地に久々の白星をもたらしたオリックス・中島裕之内野手(33)は、誇らしげに笑った。
二回無死一塁。若松がカウント3ボール1ストライクから投じた5球目、真ん中に甘く入ってきた135キロ直球に自然と体が反応した。5日・ヤクルト戦(神宮)以来、2試合ぶりの一発。「これまでは打ち気が強過ぎたけど、今は何も考えずに打てている」と確かな手応えを語る。
右ふくらはぎ痛から5月24日に1軍復帰も、状態が上がらない日々が続いた。「(打撃コーチの高橋)慶彦さんや監督からいろいろアドバイスをもらって、その練習の成果が出ている。(2日の)巨人戦の後ぐらいからね」。これで4試合連続安打。打撃上昇へ導いてくれた2人への感謝の思いが口を突いた。
「また明日、頑張ります」。実績十分のこの男が完全復調となれば、チームも必ず昇っていける。