「交流戦、楽天０－６広島」（１０日、コボスタ宮城）

　１８歳は４１歳のレジェンドの前に屈した。黒田の前に無安打に封じられた楽天のドラフト１位・オコエ瑠偉外野手（関東第一）。レジェンドの凄みを肌で感じた。

　“２３歳差対決”は完敗だった。「すごいっすね。すごいなと思いました。初球から合わせようと思ったんですけど…真っすぐは差されましたし、変化球は抜かれました」と脱帽。最初の対決は二回２死一、三塁の反撃のチャンスで巡ってきたが、初球のシュートに詰まらされ、一邪飛。五回は三邪飛、七回は中飛に打ち取られたオコエは悔しさをにじませ、試合後、足早にロッカーに引き揚げた。

　梨田監督は「積極性はいいけど、ちょっと早打ちになってしまったね」とルーキーの打席を振り返った。打線全体についても、９安打を放ち、得点圏に走者を進めながらも完封負け。「ストレート、カットボール、ツーシームとね。ストライクゾーンの出し入れだね」。指揮官も黒田の卓越した投球術に脱帽するしかなかった。