オコエ プロ初猛打賞!ドラ1対決制す
「交流戦、楽天2-1広島」(11日、コボスタ宮城)
やはり、この男は持っている。楽天ドラフト1位・オコエ瑠偉外野手(関東第一)がプロ初の猛打ショー。中堅、ベテラン勢も奮起して、逆転勝ちを決めた。
試合前、ベンチでこんなやりとりがあった。ボサボサ頭のオコエが「きょう、散髪に行きます」と宣言すると、ダジャレ好きの梨田監督が「じゃあ、今日は3発、いや、ヒット3本だ」と指令。これに、オコエがコクリとうなずいた。
1打席目は三回無死一塁。セーフティーバントを試みたがファウル。ヒッティングに切り替えると右前打を放った。さらに、五回の2打席目は初球カーブを読んで左前打。七回の3打席目は左中間への浅い当たりで快足を飛ばし、二塁打とした。この18歳の活躍に刺激を受けたかのように、八回、代打の37歳後藤が同点打。30歳聖沢が決勝打だ。
前日、41歳の黒田に手玉に取られ、4タコだったオコエ。広島・岡田とのドラ1対決では3の3と完勝し「昨日、黒田さんに抑えられたけど、引きずっても仕方ないので。チームの勝利に貢献するのが一番いいけど。チャンスメークはできた」と自慢げに話した。梨田監督も「3本打てと言ったら、ホントに打った。まだまだスケールの大きい選手になってほしい」とニンマリ。オコエは不動のセンターになりつつある。