オコエ奮闘打 内海撃ち、足でも魅せた
「交流戦、巨人3-2楽天」(15日、東京ドーム)
反撃の口火を切る一打を叩き出したのはルーキーだった。六回。楽天のドラフト1位・オコエ瑠偉外野手(関東第一)が内海撃ちだ。シュートに反応すると、打球は中堅・橋本到のグラブからこぼれ、快足を飛ばして悠々と二塁へ到達。一時は同点となるウィーラーの2ランを呼び込んだ。
「打席の入り方が良かった。昨日は打ちに行く気持ちが強くて固まっていた」。4万を超える敵地の大観衆。さすがの“スター”も自然と力が入っていた。「アウェーの中でやるのが久々で、昨日の入り方も無意識のうちに硬くなっていた」。五回終了後のインターバルで肩の力を抜き、気持ちを切り替えて臨んだ六回、納得の一打が生まれた。
内海とは4月の2軍戦で対戦して2安打したが、「1軍では配球も違いました。ここでこのボールが来るのかと思いました」とオコエ。日々、着実に階段を上り続けている。ただ勝利につながればベストだった。チームのサヨナラ負けに、笑顔なく引き揚げた。