清宮、高校51号&白星に「上出来」自分よりも後輩の一発に大喜び
「高校野球・西東京大会2回戦、早実11-1啓明学園」(10日、ダイワハウススタジアム八王子)
前年度西東京優勝校で昨夏甲子園4強の早実は五回コールド勝ちで3回戦に進出した。注目スラッガー・清宮幸太郎内野手(2年)は三回に今夏1号、高校通算51号となるソロ本塁打を放った。
3月の練習試合解禁から、今大会まで28発の本塁打を量産した進化ぶりを、夏の公式戦でも証明した。2-1と1点のリードで迎えた三回、先頭打者で打席に入った清宮は2球目のカーブに反応した。角度のついた打球は落ちずに右翼席のポール際に飛び込んだ。
夏の初戦で1本出たことに「1本出てほっとしたというのはあります」。チームで確認した「カーブ狙い」を実践しての一打を「うまくさばけたと思います」と自画自賛した。
ただ、自分の本塁打以上に喜んでいたのは、後を打つ1年生4番の野村大樹が3ランを放ったシーンだった。一塁走者だった清宮は二塁付近で打球がスタンドに飛び込むのを確認するとみるみる笑顔になり、大きく手をたたいて喜びを爆発させた。
試合後の取材でも、「自分より人が打ってる時の方が表情に出ちゃうというのがあるんですよ。野村に1本出てもらって自分もすっきりというか。あいつが打てなくて、ゴモゴモしちゃうのもいやだったので。自分としても本当に打ってもらいたかった。ホームランという最高の結果だったのでうれしかったです」と笑顔を見せていた。
初戦を突破し「ピッチャーも良かったですし、打線もつながっていたので、良いスタートだなと思います。自分としてはボール球をしっかり見切れてましたし、ホームランも出たので上出来かなと」と上々の手応え。この夏の目標は「全部勝つこと。全部勝てば必然的に甲子園なんで」と言い切った。