PL学園12人目のナイン土井記録員 白血病治療のため留年 年下選手支える
「高校野球大阪大会・2回戦、東大阪大柏原7-6PL学園」(15日、花園球場)
最後のPL学園ナインは選手11人プラス1人。12人目の“ナイン”は、土井塁人記録員(3年)だ。1年途中で白血病にかかり、治療のために留年を余儀なくされた。規定のために現役は昨夏まで。19歳の今年は選手としてグラウンドに立てず、ベンチから1つ年下の選手を支えた。敗戦に泣きじゃくるナインの肩を抱き「幸せでした」と声を震わせた。
野球経験のない川上監督を支えるのも大きな仕事だった。「どうしていいかわからなくなったこともあったけど(歴史が)一区切りの年にこういう仕事を与えてもらえてよかった。11人の選手に支えられた」と感謝した。
「PLは偉大だと思う」と言う。最後まで名前の力を感じた。「(昨年の秋季大会、今年の春季大会で)一度も勝てなくても健在だった」。自身4度目の夏は終わった。自分なりに伝統を守り抜いた。その大きな誇りが胸に残った。