DeNA筒香 先輩涌井撃ちで2戦連発 でも…2試合連続MVPは逃す
「マツダオールスターゲーム・第2戦、全セ5-5全パ」(16日、横浜スタジアム)
低空飛行のまま、打球は失速せずに右翼席に達した。二回無死。全セ・筒香嘉智外野手(DeNA)が弾丸ライナーでたたき込む先制ソロ。「ホームで打ちたい」という予告通りの一発。10年の山崎武司(楽天)以来、26回目(21人目)の2試合連続本塁打だ。
横浜高の先輩・涌井の投げた初球。インハイの138キロ直球だった。「大先輩はストレートを投げてくれると信じてよかったです。初球からいこうと思っていた」。狙い打った一発を振り返った。
試合前から盛り上げた。前日は0本に終わったが、この日のホームランダービーでは前日投手役を務めた戸柱を“解雇”し、「打ちたいのでお願いします」と万全を期して福本打撃投手に依頼。7発放ったメヒアの前に屈したが、ファンに3本の柵越えを披露した。
史上初の快挙となる2試合連続MVPを逃したが「そこまでおこがましくないです」。それでも敢闘選手賞と、2試合通じて活躍した選手に贈られる「Be a driver賞」を受賞。「光栄ですね」。紛れもなく今回の球宴の主役だった。
祭典を終えると、すでに引き締まった表情に戻っていた。「明後日(18日)からの戦いがメイン。1日練習して、いい準備をして臨みたい」。3位からスタートする後半戦。まだ見ぬCS出場へ、セ界の4番は猛威を振るう。