立命館宇治よく練ったチームで8強進出 “パン職人監督”が鳥羽にリベンジ
「高校野球京都大会・4回戦、立命館宇治3-0鳥羽」(20日、わかさスタジアム京都)
立命館宇治は今夏初采配で、パン職人の顔も持つ里井祥吾監督(33)が、昨夏決勝で敗れた鳥羽にリベンジを果たした。
ゲームセットの瞬間、里井監督からやさしい笑みがこぼれた。昨夏、決勝で敗れた相手に完勝。家業のパン屋と指導者業を両立させる指揮官は「田中に尽きます。選手たちがよく頑張ってくれました」と生徒を称えた。
昨夏後に立命館宇治の監督に就任し、夏は今年が初采配。「選手にはいつも通りの戦いを」とプレッシャーはかけず、自身も「変わったことをするのが嫌なので」と、この日も早朝からパンを焼いて試合に臨んだ。
そんな普段着野球がグラウンドで躍動。テレビ番組「開運!なんでも鑑定団」で鑑定士として活躍する田中大氏を父に持つエース・田中覚投手(3年)が投げては完封、打っては決勝適時打を放った。見事なリベンジで8強進出。職人が手塩にかけて育てたチームは、快進撃の可能性を秘めている。