ドラフト候補の塔南・築山、圧巻12Kでサヨナラ勝ち呼び込む

12三振を奪って完投した塔南・築山=わかさスタジアム京都
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 「高校野球京都大会・準々決勝 塔南2×-1日星」(22日・わかさスタジアム京都)

 塔南がサヨナラ勝ちで4強一番乗りを果たした。先発したドラフト候補の築山雄介投手(3年)が、最速145キロの直球を主体に9回を3安打1失点、12奪三振をマークした。

 初回に3者連続三振を奪って立ち上がると、尻上がりに調子を上げた。3回戦の京都成章戦では先発するも3回7失点の大乱調。「今回がラストチャンスだぞと言われました」と再び起用してくれた奥本監督のゲキに応えたかった。

 六回以降からさらに腕が振れるようになり、七回2死から九回2死まで6者連続三振をマークする圧巻の投球。あと1人となったことで同点ソロこそ浴びたが、勝ち越しは許さずサヨナラ勝ちへとつなげた。

 試合後、築山は「野球の怖さを改めて知りました」と言う。入学当初は捕手として打撃を買われ、2年夏は外野手で出場。同秋の新チーム結成から投手に挑戦した。まだ高校野球で投手歴が1年にも満たないことから、経験の浅さは否めないが、それを補うほどボールの勢いがある。

 「自分の力を出し切れば抑えられると思ってました」と振り返った築山。力強いスイングを見せる打撃も含め、まだまだ大きな可能性を秘めている。

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