DeNA筒香 セ界初の3戦連続2発…しかも弾丸サヨナラアーチ

 「DeNA3-2巨人」(22日、横浜スタジアム)

 何かに引き寄せられるかのように、この男に勝負の場面が巡る。延長十二回1死。DeNA・筒香嘉智外野手(24)が巨人・山口の内角直球を捉えると、白球が大歓声に沸く右翼席中段へと消えた。

 劇的なサヨナラ弾。「点を取るしかなかったので強い打球を打ちにいった」。ヒーローは淡々と、その瞬間を振り返った。

 筒香に始まり、筒香に終わった試合だ。相手先発はエース・菅野。初回2死二塁で先制中前適時打、六回は左翼へ運ぶソロを放ち、力勝負を挑んだ右腕を凌駕(りょうが)する打棒を見せた。そして勝負を決める一撃。その背中を押したのは誇れる仲間たちだ。

 「ベンチでも『今日を引き分けにしたら意味がない』という声が聞こえた。チーム全体が成長しているし、僕もそこに乗れた」

 19、20日のヤクルト戦に続く1試合2発で28本塁打とし、リーグトップのヤクルト・山田に1本差と迫った。3試合連続複数本塁打はリーグ史上初の快挙だ。だが筒香は「チームの勝利が一番」と繰り返した。男の技に、心に、今は一分の隙もない。

 「信じられない。こんなことは見たことがない」とラミレス監督。筒香が敵ならばどう抑えるという問いに「どんな状況でも敬遠です」と最高の賛辞を送った。これで2位・巨人に1・5差。主砲の猛打が、大きな波を巻き起こそうとしている。

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