花咲徳栄・高橋昂14K 直球主流で今夏ベストピッチ
「高校野球埼玉大会・5回戦、花咲徳栄10-0滑川総合」(23日、埼玉県営大宮公園野球場)
この夏のベストピッチを見せた。花咲徳栄の147キロ左腕、高橋昂が、滑川総合戦で6回参考のパーフェクト。内容もすごい。二回2死、6番・宮倉の空振り三振から五回2死までの9連続を含めて14奪三振。それでも浮かれるところは全くなく、「きょうは真っすぐがたまたま走っていた。指にかかっていた。空振りを取れたのが良かった」と終始、表情を崩さなかった。
変化球はカウントを取るのに使った程度で、8割が直球。相手打線が狙っていても投げ込んだ。「狙っていても打てない直球」を目標に掲げていたが、それに近づいた。
阪神・中尾スカウトは「春とは直球が見違えるように良くなった。今日のボールなら、高校生でもトップクラス」と絶賛。巨人の山下スカウト部長も「完投能力の高い投手になるだろう」とうなった。チームはベスト8に進出。コントロール重視の力まない投球も覚えたエースが3季連続となる甲子園に連れて行く。