センバツ8強の明石商、逆転で2年連続でベスト4進出
「高校野球兵庫大会・準々決勝、明石商5-4神戸国際大付」(25日、明石トーカロ球場)
兵庫大会の準々決勝では、今春のセンバツで8強入りした明石商が、プロ注目右腕の神戸国際大付・平内を七回に攻略。逆転勝ちで2年連続の準決勝に駒を進めた。六回に1点を先制されたが、七回に一挙5得点で逆転。狭間善徳監督は「相手は兵庫県で一番力のあるチームだと思っていた。1点を取られた後の満塁で辛抱したのが大きかった」と振り返った。
背番号1が獅子奮迅の働きを見せた。146キロ右腕、吉高壮投手(3年)が11安打4失点で粘りの完投。打っては1点を追う七回1死で中前打を放ち、続く7番・栃谷の左中間二塁打で一塁から激走。本塁へ気迫のスライディングで同点とした。続く藤井も左前打。犠飛をはさんで4連打とこの回7安打で逆転した。
吉高は「気持ちが続いたから勝てたかな」と笑顔。九回は味方の失策が連続してピンチを背負い、1点差まで追いつかれたがしのぎきった。狭間監督は「センバツで、辛抱強く野球をすれば勝てるということを身をもって知った。それが生かされているのかな」とナインの成長を感じていた。